皆さん、「2025年問題」という言葉を聞いたことがありますか?
なんとなく「高齢化社会の課題かな?」と思っている方もいるかもしれませんね。
実は、この2025年問題、私たち一人ひとりの生活に大きく関わる、とても大切な問題なんです。
ご安心ください!
この記事では、初心者の方にも分かりやすく、2025年問題がどんな問題で、私たちの生活にどう影響し、そして私たちが何をするべきかを、徹底解説していきます。
さあ、一緒に2025年問題について学んでいきましょう!
1. そもそも「2025年問題」って何?
「2025年問題」とは、2025年に日本の社会が直面する、さまざまな課題の総称です。
特に、この年に「団塊の世代」と呼ばれる方々が、
みんな75歳以上の「後期高齢者」になることが大きなポイントです。
「団塊の世代」とは、戦後のベビーブームで生まれた約800万人の方々のこと。
日本を支えてきたたくさんの人々が、一気に後期高齢者になることで、社会全体に大きな変化が訪れると予想されているんです。
2. なぜ2025年にこんなことが起きるの?3つの背景
なぜ2025年にこんなに大きな問題が持ち上がるのでしょうか?
主に3つの理由があります。
① 高齢者がものすごく増える!
先ほどお話しした「団塊の世代」の方々が一斉に75歳以上になることで、日本全体の高齢者の数がこれまで以上に増えます。2025年には、なんと国民の約4人に1人が後期高齢者になるんです。
② 子どもが少ない!働く人も少ない!
残念ながら、日本では子どもの数が年々減っています。さらに、これから働く世代の人口もどんどん少なくなっていく見込みです。
つまり、「おじいちゃん、おばあちゃん」が増える一方で、「支える側」の現役世代が減ってしまう、というアンバランスな状態になるんです。
③ 認知症になる方が増える可能性も…
高齢者が増えるということは、それに伴って認知症になる方も増える可能性があります。これは、医療や介護の現場に、さらなる負担をかけることになります。
例えるなら、増え続ける患者さんに対して、お医者さんや看護師さんの数が足りなくなってしまうような状況です。
3. 私たちの生活はどうなる?2025年問題の影響
では、この2025年問題が私たちの生活に具体的にどんな影響を与えるのでしょうか?
① 病院や介護の負担がもっと重くなる!
高齢者が増えると、病院にかかる人や介護が必要な人が増えます。しかし、お医者さんや看護師さん、介護士さんの数は足りません。
そうなると、「病院でなかなか診てもらえない」「介護のサービスが受けにくい」といったことが起こるかもしれません。
② 社会保険料が高くなるかも!?
高齢者の医療費や年金、介護のお金は、主に私たちが支払う「社会保険料」や「税金」でまかなわれています。
高齢者が増えて、これらの費用がどんどん増えていくと、現役世代である私たちの社会保険料の負担が今よりも増える可能性があります。お給料から引かれるお金が増える、ということですね。
③ 働く人が足りない!お店やサービスが減るかも?
高齢化と少子化で、工場、病院、お店、配達など、さまざまな場所で働く人が減ってしまいます。
そうすると、今まで当たり前にあったお店が閉まってしまったり、欲しいものが手に入りにくくなったり、サービスが受けられなくなったりするかもしれません。
④ 地域でのつながりが薄くなることも…
一人暮らしの高齢者が増えると、地域の中で孤立してしまう人も出てくる可能性があります。そうなると、ちょっとした困りごとがあった時に頼れる人がいなかったり、災害の時に心配だったりといったことが起こりやすくなります。
4. 国や会社はどんな対策をしているの?
国や自治体、そして会社も、この2025年問題に手をこまねいているわけではありません。
さまざまな対策を進めています。
【国の対策の例】
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医療費の見直し: 一定以上の収入がある高齢者の医療費の窓口負担を少し上げたりして、現役世代の負担を減らす工夫をしています。
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介護のプロを増やす: 介護士さんの給料を上げたり、働きやすい環境を整えたりして、介護の仕事をしたい人を増やす努力をしています。
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「地域包括ケアシステム」: 高齢者の方が住み慣れた地域で、医療、介護、生活のサポートをまとめて受けられるような仕組みづくりを進めています。
【会社の対策の例】
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高齢者や女性、外国人の力を借りる: 働く人が少ない分、これまで以上に様々な人たちが活躍できる場を増やしています。
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AIやIT技術を活用する: AI(人工知能)やロボットなどを導入して、少ない人手でも効率よく仕事ができるように工夫を進めています。
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働き方改革: テレワークや時短勤務など、社員が子育てや介護と両立しながら働きやすい環境を整える会社が増えています。
5. 私たち個人にできること
でも、悲観することばかりではありません!
私たち一人ひとりも、できることがあります。
① 健康に気をつけよう!
病気になったり、介護が必要になったりする時期をできるだけ遅らせることで、自分自身の負担も、家族や社会の負担も減らすことができます。
バランスの取れた食事、適度な運動、定期的な健康診断を心がけましょう!
② 新しいことに挑戦しよう!
パソコンやスマートフォンの使い方、新しいスキルを学ぶなど、いくつになっても「学び」を続けることが大切です。
社会の変化に対応できる力をつけておけば、長く働き続けたり、地域で活躍したりする機会が増えますよ。
③ 地域とつながろう!
地域のお祭りやボランティア活動に参加したり、近所の人と気軽に挨拶をしたり。
地域とのつながりを持つことは、もしもの時に助け合える関係を築く上でとても大切です。
孤立を防ぐためにも、積極的に地域と関わっていきましょう。
6. まとめ:2025年問題は「みんなの問題」
2025年問題は、特定の誰かの問題ではなく、私たち日本に住むみんなの問題です。
高齢化や少子化の流れは止めることができませんが、一人ひとりがこの問題に意識を向け、できることから行動していくことで、社会全体でこの大きな変化を乗り越え、より良い未来を築いていくことができます。
この記事を読んで、「2025年問題」について少しでも理解が深まり、何か行動してみようかな、と思っていただけたら嬉しいです!