投資に興味がある方なら、一度はそんな風に考えたことがあるかもしれませんね。
今回は、そんな「もしも」を検証する、夢のあるシミュレーションをしてみました!
舞台は、ITバブルの頂点にいた2000年。
もし、この年に米国株の代表的な指数「S&P500」に100万円を投資していたら、
約25年後の今、一体いくらになっているのでしょうか?
計算してみると、驚きの結果が見えてきました!
特に、「配当」を再投資するかどうかで、とんでもない差が生まれるんです…!
シナリオ1:指数の「値上がり」だけで計算してみたら?
まずは、一番シンプルな計算から見ていきましょう。S&P500という指数そのものの価格(値動き)だけを追った場合です。
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2000年1月のS&P500: 1,425.59ポイント
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2025年8月時点のS&P500: 約6,475.51ポイント(※シミュレーション上の概算値)
この期間で、指数は約 4.54倍 に成長しました。
これを、投資した100万円に当てはめてみると…
100万円 × 4.54倍 = 454万円
なんと、100万円が約454万円に!
ITバブル崩壊やリーマンショックなど、数々の暴落を乗り越えて、資産が4.5倍以上に成長した計算になります。
これだけでも、長期投資のパワフルさが伝わりますね。
しかし、これはまだ物語の序章に過ぎません。
実は、現実の投資では、これよりもっと素晴らしいリターンが期待できるんです!
(※ちなみに、指数そのものを直接購入することはできないため、この計算はあくまで理論値となります。)
シナリオ2:【本番】配当を再投資し続けた「現実の」リターンは?
ここからが本題です。
私たちがS&P500に投資する場合、
実際には「SPY」や「VOO」といったETF(上場投資信託)などの金融商品を購入します。
これらの商品を持っていると、企業が生み出した利益の一部を「配当金」として受け取ることができます。
そして、その受け取った配当金をさらに同じ商品に投資し続ける「配当再投資」を行うと、驚くべき「複利の力」が働きます。
では、2000年からS&P500連動ETF(SPYなど)で配当を再投資し続けた場合(トータルリターン)のパフォーマンスを見てみましょう。
データによると、この期間のトータルリターンは約700%超(約8倍)にも達すると言われています。
100万円 × 8倍 = 800万円
なんと、100万円が約800万円に!
値上がり益だけで計算した時と比べて、約346万円もの差が生まれました。
この差こそが、コツコツと配当を再投資し続けたことで得られる「複利の魔法」の正体です。
配当金が新たな利益を生み、その利益がさらに次の利益を生む…という、雪だるま式の資産増加が起こるのです。
結論:2つのシミュレーション結果を比較!
今回の検証結果を並べてみましょう。
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① 指数の値上がりだけを計算した場合(理論値)
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100万円 → 約454万円(約4.5倍)
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② ETFで配当再投資を続けた場合(現実的なリターン)
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100万円 → 約800万円(約8倍)
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ご覧の通り、その差は歴然です!
現実的な投資リターンである「8倍」という数字は、S&P500への長期投資がいかに素晴らしい成果を生み出す可能性があるかを示していますね!
知っておきたい注意点
今回のシミュレーションは、夢のある結果となりましたが、いくつか注意点があります。
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為替リスク: 上記はすべてドルベースの計算です。実際に日本円で投資する場合、円安になればリターンはさらに大きくなり、円高になればリターンは目減りします。
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手数料と税金: 実際の投資では、ETFの運用コスト(信託報酬)や、配当金・売却益に対する税金がかかります。
これらの要素を考慮するとリターンは少し変わってきますが、それを差し引いても、長期投資のパワフルさは揺るぎません。
まとめ:投資の力は、やはり本物!
「指数そのもの」は買えませんが、今回のシミュレーションは、私たちに大切なことを教えてくれます。
それは、①優れた指数に長期間投資することの重要性と、②配当再投資による複利効果の絶大なパワーです。
短期的な市場の浮き沈みに一喜一憂せず、コツコツと資産を育てていく。
その先に、これほど大きな可能性があると思うと、ワクワクしてきませんか?
未来を正確に予測することは誰にもできませんが、過去のデータは、私たちに投資を続ける勇気と希望を与えてくれます。
この記事が、あなたの資産形成のヒントになれば嬉しいです!