投資に興味はあるけれど、難しそうでなかなか手が出せない…
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、高配当ETFとして人気の「HDV」と「VYM」について、
初心者さんにも分かりやすく解説していきます。
そんな疑問をこの記事でスッキリ解決しましょう!
HDVとVYMって何?カンタン解説!
まず、HDVとVYMはどちらも「ETF(上場投資信託)」という種類の金融商品です。
ETFって何?
例えるなら、「詰め合わせパック」のようなものです。
個別の会社の株を一つ一つ買うのではなく、
高配当が期待できるたくさんの会社の株がまとめて入っているパックを買うイメージです。
これ一つで、色々な会社に分散投資できるので、
リスクを抑えつつ、安定したリターンを目指しやすいのが特徴です。
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HDV(iシェアーズ 米国高配当株ETF):米国の高配当株の中でも、財務基盤がしっかりしていて、持続的に配当を出し続けている企業を選んで投資しています。
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VYM(バンガード 米国高配当株ETF):米国の高配当株全体に幅広く分散投資することで、安定した利回りを目指します。
どちらも、私たちが住む日本の会社ではなく、アメリカの会社の株に投資するETFです。
株価が上がると、分配金利回りが下がるって本当?
最近、HDVやVYMの株価が過去最高値を更新しているというニュースを耳にした方もいるかもしれませんね。
実際に、2025年の夏には両者とも最高値付近で推移しており、
S&P500(アメリカの代表的な株価指数)にも劣らない好成績を上げています。
でも、「株価が上がると、分配金利回りが下がる」って聞くと、
ちょっと不安になりますよね?
これは一体どういうことなのでしょうか?
分配金利回りは、以下の式で計算されます。
分配金利回り = 年間分配金額 ÷ 現在の株価
例えば、あなたが100円の株を持っていて、そこから年に10円の分配金がもらえるとします。
この場合、分配金利回りは10円 ÷ 100円 = 10%ですね。
株価が上がると利回りが下がる仕組み
もし、この株の価値が100円から150円に上がったとしたらどうでしょう?
分配金が年間10円のままだとすると…
分配金利回り = 10円 ÷ 150円 = 約6.7%
あれ?利回りが下がってしまいましたね。
このように、株価が大きく上昇しても、
分配金(もらえるお金)が同じか少ししか増えない場合、
式の中の「現在の株価」という分母が大きくなるため、
結果的に分配金利回りは下がってしまうんです。
HDVとVYM、過去5年間の分配金利回りを比較!
では、実際にHDVとVYMの分配金利回りが過去どのように推移してきたのか見てみましょう。
年 | HDV分配金利回り(%) | VYM分配金利回り(%) |
2025 | 3.3〜3.7 | 2.53〜2.57 |
2024 | 4.07 | 2.70 |
2023 | 3.12 | 3.12 |
2022 | 3.60 | 3.01 |
2021 | 4.05 | 2.76 |
2020 | 3.79 | 3.18 |
【ポイント】
・表を見ると、HDVの方がVYMよりも一貫して高い利回りを出している傾向がありますね。
特に2024年は4%を超えています。
・HDVは、市場が大きく変動する時期(例えば2020年のコロナショック直後など)に利回りが上昇する傾向があります。
これは、比較的景気に左右されにくい企業の株を選んでいるためかもしれません。
・VYMは、利回りの変動が比較的穏やかです。
広い範囲の株に分散しているため、大きな振れ幅が少ないと考えられます。
・2025年のVYMは2.53〜2.57%と、過去数年の中ではやや低下しています。
これは先ほど説明したように、株価が好調に推移した結果とも言えますね。
今は「割高感」?買い時を待つ戦略もアリ!
HDVもVYMも株価が好調なのは嬉しいことですが、先ほどの表で見たように、
分配金利回りは過去と比べて低めの水準になっています。
株価が上がっている分、
「今は割高感があるな…」と感じる方もいるかもしれません。
高配当ETFに投資する目的は、
安定した分配金を受け取ること。
もし今の利回りが少し物足りなく感じるのであれば、
無理に今すぐ購入する必要はありません。
「下がったときに買えるように、今は軍資金を貯めておこう!」
という戦略も非常に有効です。
投資の世界では、株価が一時的に下がる局面(調整局面)が訪れることもよくあります。
そんな時に備えて、虎視眈々とチャンスを待つことも、賢い投資家への第一歩です。
日々のニュースや株価の動きをチェックしながら、
納得できるタイミングで投資を始めるのがおすすめです。
分配金はいつ、どのくらいもらえるの?税金のことも忘れずに!
HDVとVYM、どちらも年4回、つまり年に4回も分配金を受け取ることができます!
3月、6月、9月、12月の年4回、定期的に「お小遣い」がもらえるのは嬉しいですね。
税金ってどうなるの?二重課税に注意!
アメリカのETFから分配金をもらう場合、ちょっと複雑な税金の仕組みがあります。
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アメリカで10%:まず、アメリカで自動的に10%の税金が引かれます。
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日本で20.315%:その残りの金額に対して、日本でも約20%の税金が引かれます。
つまり、合計で約30%もの税金が引かれてしまうんです。
「二重課税」と呼ばれています。
と思った方もご安心ください!
「外国税額控除」を活用しよう!
確定申告で「外国税額控除」という制度を使えば、
アメリカで引かれた税金の一部を取り戻すことができます!
これで二重課税を解消し、手取りを増やすことができますよ。
NISA口座なら日本の税金はゼロ!
もしあなたがNISA口座でHDVやVYMを購入していれば、
日本で引かれる約20%の税金は非課税になります!
ただし、アメリカで引かれる10%の税金は戻ってこないので、
そこは注意が必要です。
まとめ:HDVとVYM、あなたに合うのはどっち?
ここまでHDVとVYMについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
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HDV:比較的高い分配金利回りを狙いたい方、市場の変動期に利回りが上昇する傾向に魅力を感じる方におすすめ。
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VYM:安定した利回りを重視したい方、幅広い銘柄に分散投資したい方におすすめ。
どちらを選ぶにしても、ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて検討することが大切です。
今は株価が高く、利回りが低めに感じるかもしれませんが、
焦らずにじっくりと情報収集し、
「ここぞ!」という買い時を見極めるために軍資金を貯めておくのも賢い戦略です。
税金対策も忘れずに行い、賢く資産を増やしていきましょう!(NISAが最強!)
このブログ記事が、あなたの投資の一助となれば幸いです。
(この記事は2025年8月時点の情報に基づいています。)
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