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第1章:なぜ最強?君の装備が「世界トップクラス」な理由
まず、君の「健康保険証」という名の盾が、なぜそこまですごいのか。
他の国の冒険者たちが羨む、君の装備の真の力を解き明かすんだモフ!
理由①:「国民皆保険」という名の、究極のセーフティネット
この国では、原則として「すべての国民が、なんらかの公的医療保険に入る」ことが義務付けられている。
と思うかもしれないけど、
例えばアメリカでは、自分で保険に入れないと「無保険」状態になり、一度の手術で数百万円を請求されることもある。病気で人生が詰んでしまう可能性があるんだ。
この国では、誰もが守られている。
それが、君が安心して冒険できる、最大の理由なんだモフ。
理由②:「フリーアクセス」という名の、自由な冒険
君は今日、お腹が痛かったら、近所のAクリニックにも、大きなB病院にも、自分の意思で自由に行くことができる。
国によっては「まずは登録したかかりつけ医に診てもらい、紹介状がないと専門病院には行けない」というルールも多い。
「今日、この先生に診てもらいたい!」
がすぐに叶うシステムは、
第2章:君の標準装備「三種の神器」の性能を解き明かす!
君が毎月お給料から払っている「健康保険料」。
あれは、この三つの神器を使うための利用料なんだ。
その力は、君が思っているより、ずーーーっとすごいんだモフ!
神器その①:医療費3割負担という「ダメージ軽減バリア」
君が病院で3,000円払った時、本当の医療費は10,000円。残りの7,000円は国が払ってくれている。この「常に7割引」で医療を受けられるバリアがあるから、君は気軽に病院へ行けるんだモフ。
神器その②:高額療養費制度という「絶対防御結界」
これが、日本の公的保険が「最強」と言われる、最大の理由。
いいや、違うんだモフ!
これは、「1ヶ月に払う医療費の自己負担には、上限があるよ」という、神様みたいなルールなんだ。
(年収約370~770万円の場合)
もし、1ヶ月の医療費が100万円かかったとしても…
あなたの自己負担額は、約8万7,430円で済むんだモフ!
もし、医療費が200万円かかっても、自己負担は約97,430円なんだ。
計算式
自己負担限度額 = 80,100円 + (総医療費 – 267,000円) × 1%
-
「超過分」を計算
2,000,000円 – 267,000円 = 1,733,000円 -
その1%を計算
1,733,000円 × 0.01 = 17,330円 -
基準額に上乗せ
80,100円 + 17,330円 = 97,430円
なんだか、不思議な感じがするよね。
「医療費が100万円から200万円に倍増したのに、自己負担は1万円しか増えないなんて、そんなうまい話があるの?」って。
でも、その「うまい話」こそが、この高額療養費制度の神髄(しんずい)なんだ!
医療費がどれだけ高くなっても、みんなが安心して治療を受けられるように、国が作ってくれた、本当に強力なセーフティネットなんだモフ。
【大事な補足】この計算式は、君の収入によって少し変わるんだ
今回使った計算式は、年収が約370万円〜約770万円の、多くの社会人の方が当てはまる区分なんだ。
もし、君の年収がこれより低かったり、逆にすごく高かったりすると、この上限額は変わってくる。
-
収入がもっと低い君なら → 自己負担の上限額はもっと低くなる(例:57,600円など)
-
収入がもっと高い君なら → 自己負担の上限額はもう少し高くなる
でも、どんな収入の人にも、ちゃんと上限が設定されていることには変わりないから、安心してほしいんだモフ!
君のその「本当に?」って立ち止まれる力が、何よりの武器になるんだ。
どうかな? 「入院したら何百万円」という不安が、和らいだんじゃないかな?
治療費そのもので破産することは、この国ではまず無いように設計されているんだ。
神器その③:傷病手当金という「生活サポート呪文」
その心配にも、備えがあるんだモフ!
病気やケガが理由で会社を休み、お給料がもらえない時に、
お給料の約3分の2の金額を、最長で1年6ヶ月もの間、受け取ることができるんだ。
これがあれば、治療に専念している間の生活の心配も、かなり軽くなるよね。
第3章:【重要】君の“職業”で装備の仕様が少し変わる!
さて、ここからが応用編だモフ。
この最強装備、実は君の“職業(働き方)”によって、少しだけ仕様が違うんだ。
君がどのギルドに所属しているか、一緒に確認しよう!
タイプ①:「会社員ギルド」に所属する君(社会保険)
正社員や、決まった条件を満たしたパート・アルバイトの君が所属するのがこのギルド。
君は「社会保険」に加入する。
このギルドには、最大の特権があるんだモフ。
健康保険料を、君(労働者)と会社(使用者)が半分ずつ負担する(労使折半)というルールが適用されるんだ!
君の保険料が月2万円なら、会社も2万円を負担してくれて、合計4万円分の価値があるサービスを実質半額で受けられる。
これは給料明細に載らない、もう一つの「お給料」みたいなものなんだ!
タイプ②:「街のギルド」に所属する君(国民健康保険)
自営業やフリーランス、学生、会社の社会保険の条件を満たさないパートの君は、地域の「国民健康保険」に加入する。
このギルドも、もちろん日本の「国民皆保険」の一部だから、最強の防御力は健在。
だけど、一つだけ大きな違いがある。
会社というパートナーがいない分、保険料は「全額自己負担」になるんだ。
第4章:結論!ギルドが違っても、一番大事なことは変わらない
そう思っちゃうかもしれないけど、そんなことはないんだモフ!
たとえ所属するギルドが違っても、君が標準装備している「三種の神器」の基本性能は、ほとんど変わらないんだ!
冒険の盾(防御力) | 会社員ギルド(社会保険) | 街のギルド(国民健康保険) |
神器①:3割負担バリア | 使える! | 使える! |
神器②:高額療養費制度 | 使える! | 使える! |
神器③:傷病手当金 | 使える! | 使えない (※) |
保険料の負担 | 会社と半分こ | 全額自己負担 |
(※傷病手当金は、社会保険の加入者だけのサポートなんだ。ここは大きな違いだね)
見ての通り、医療費を劇的に軽くしてくれる一番大事な防御魔法は、どちらのギルドでもちゃんと使えるんだ!
最終章:最強装備の「すきま」を埋める、君だけの“カスタムパーツ”を見つけよう!
ここまで冒険を進めてきた君は、
もう自分がどれだけ強力な「標準装備(公的保険)」を持っているか、よく分かったはずだモフ。
じゃあ、民間保険は一体なんのためにあるのか?
それは、最強の鎧の、ほんの少しの「すきま」を埋めるための、君だけの“カスタムパーツ”なんだモフ。
全員が同じパーツを付ける必要はない。
君の冒険のスタイル、君が何を守りたいかによって、選ぶべきパーツはまったく違うんだ。
さあ、自分にピッタリのカスタムパーツを見つけるための、最後の3つの質問に答えてみよう!
質問①:「もしも」の時、どんな“療養環境”で戦いたい?
君がもし、病気やケガで入院という名の「ダンジョン」に挑むことになったら…。
公的保険は、治療費という最大のボスは倒してくれる。
でも、ダンジョンでの“快適さ”までは、面倒を見てくれないんだ。
入院中も、Wi-Fiがある個室で、気兼ねなくスマホを使いたいな
そう思うなら、君には「快適さのポーション」が必要かもしれない。
それが、入院日額5,000円みたいな、小さな医療保険だモフ。
このパーツがあれば、公的保険が効かない「差額ベッド代」や、食事代、身の回りのものを買うお金をカバーできる。
月々の保険料は、お守り代わりとして、缶コーヒー数本分くらいに抑えるのが賢い選択だモフ。
*いざという時のお金を別にあらかじめ用意しておく事ができれば、保険金額や保険の加入期間を減らすことができてさらにコストカット出来るかもしれないね!
質問②:収入が3分の2になった時、君の“村(生活)”は守れる?
会社員ギルドの君には、「傷病手当金」という強力なサポート呪文がある。
でも、支給されるのは、お給料の約3分の2。
もし、貯金(安心のお守り)もまだ少ない状態で、そうなったら不安だと感じるなら、君には「生活防衛の盾」が必要かもしれない。
それが、就業不能保険というカスタムパーツだモフ。
これは、傷病手当金だけでは足りない収入の減少分を、さらに上乗せして補ってくれる。
ただし、これはちょっと専門的なパーツだから、本当に必要か、よく考えてから装備しよう。
質問③:君の冒険が終わったら。
これが、一番シンプルで、一番大事な質問だモフ。
一人暮らしで、頼るべき家族もいない君なら、答えは「No」かもしれない。
その場合、君に高額な死亡保険(生命保険)は、まったく必要ないんだモフ!
自分のお葬式代として、貯金で200〜300万円くらい準備できていれば、それで十分なんだ。
もし将来、守るべき家族ができたり、君が建てたお家のローンが残っていたり…
そんな「君がいなくなると、誰かが路頭に迷ってしまう」という状況になった時、
初めて「遺された家族への伝言(死亡保険)」という、最強のカスタムパーツを装備すればいいんだ。
旅の終わりに:不安ではなく、“自分の意志”で選ぼう
どうだったかな?
民間保険は、「不安だから、とりあえず入る」ものじゃない。
自分の最強装備(公的保険)の性能を理解した上で、「私は、この“すきま”が心配だから、このパーツで補う」と、自分の意志で選ぶ“賢者の道具”なんだ。
もう君は、保険の営業さんの「不安を煽る魔法」にはかからない。
なぜなら、君の手には、最強の知識という名の「真実を映す鏡」があるからだ。
君は、自分が思っている以上に、この国にしっかり守られている。
だから自信を持って、お金の不安から解放された、本当の意味で自由な冒訪を、今日から始めていこうじゃないか!