数ある米国高配当ETFの中でも、特に絶大な人気を誇るのがSCHD(シュワブ米国配当株式ETF)とVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)です。
どちらも魅力的ですが、
と悩んでしまいますよね。
この記事では、そんなあなたのために
SCHDとVYMを5つの重要なポイントで徹底比較します。
それぞれの「光」と「影」を理解し、あなたにピッタリなETFを見つけましょう!
比較ポイント①:トータルリターン(長期実績)
まずは、投資家が最も気になる「結局どちらが儲かるのか?」という点、
トータルリターン(配当金+株価の値上がり益)から見ていきましょう。
| 期間 | SCHD | VYM | 差 | 
| 長期(約13年) | 約394% | 約340% | SCHDが約1.16倍優勢 | 
| 直近5年 | 約+73% | 約+67% | SCHDがやや優勢 | 
(データ期間:SCHD設定日2011年10月20日~2025年初頭のシミュレーション値)
長期的に見ると、
SCHDがVYMを大きくアウトパフォームしていることが分かります。
これは、SCHDが単に配当利回りが高いだけでなく、
株価自体の成長力も兼ね備えていることを示しています。
比較ポイント②:配当利回り・増配率
高配当ETFの主役である「配当金」の実力も比べてみましょう。
| 項目 | SCHD | VYM | 
| 直近年間配当利回り | 約4.0% | 約3.0% | 
| 10年配当成長率(増配率) | 年平均11.1% | 年平均6.8% | 
(データ:2025年5月時点のシミュレーション値)
現在の配当利回りだけでもSCHDが上回っていますが、
注目すべきは「増配率」の高さです。
SCHDは年平均10%を超える驚異的なペースで配当を増やしています。
これが長期的にどれほどのインパクトを持つか見てみましょう。
もし10年前に投資していたら、現在の配当利回り(Yield on Cost)は?
- 
SCHD:7.26%
 - 
VYM:5.18%
 
投資した当初の株価に対して、
SCHDは7%を超える配当金を生み出してくれる計算になります。
配当が雪だるま式に増えていく未来を描くなら、
SCHDの増配力は非常に魅力的です。
比較ポイント③:構成銘柄・セクター分散
VYM:安定感抜群の「分散型」
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構成銘柄数: 約500社以上
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特徴: 高配当利回りの銘柄を幅広く組み入れた、まさに「王道」のスタイル。
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主要セクター: 金融 (21%)、ヘルスケア (14%)、生活必需品 (13%)、情報技術 (12%) など
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→ 広く分散されているため、特定の業種が不調でも全体への影響が限定的。安定性を重視するならVYMです。
 
SCHD:成長力に期待の「厳選・集中型」
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構成銘柄数: 約100社
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特徴: 財務の健全性や配当成長率など、厳しい基準をクリアした優良企業のみを厳選。
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主要セクター: 生活必需品 (20%)、エネルギー (19%)、ヘルスケア (14%)、資本財 (13%) など
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→ 厳選された銘柄に集中投資することで、高いリターンと増配を狙います。配当と成長力の両方を求めるならSCHDです。
 
比較ポイント④:コスト(経費率)
長期投資において、リターンをじわじわと蝕むのが運用コスト(経費率)です。
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SCHD:0.06%
 - 
VYM:0.06%
 
なんと、両者ともに年率0.06%という業界最低水準の低コストです。
100万円投資しても年間の手数料はわずか600円。どちらを選んでも、コスト面で心配する必要は全くありません。
比較ポイント⑤:投資タイミングによるリターンの差
という疑問も湧きますよね。
実際のところ、
直近1〜3年といった短い期間で見ると、市場の状況やセクターの強弱によってはVYMがSCHDのリターンを上回るケースもあります。
例えば、金融セクターが好調な局面では、その比率が高いVYMが有利になることがあります。
しかし、これはあくまで短期的な現象です。
今のところ長期的な資産形成を目的とするならば、安定して高いリターンを記録しているSCHDに軍配が上がると言えるでしょう。
結論:あなたはどっち派?SCHD vs VYM
これまでの比較を踏まえ、それぞれどんな投資家におすすめかまとめました。
| SCHD | VYM | |
| リターン | ◎(長期で優位) | 〇 | 
| 配当利回り | ◎(高利回り&高増配) | 〇 | 
| 分散性 | 〇(厳選集中) | ◎(幅広く分散) | 
| コスト | ◎(超低コスト) | ◎(超低コスト) | 
| こんな人におすすめ | 配当の成長(増配)と株価の値上がり益(トータルリターン)の両方を重視する人。より積極的にリターンを狙いたい人。 | まずは安定感を重視したい人。幅広い銘柄に分散投資して、どっしりと構えたい投資初心者。 | 
まとめ
SCHDとVYM、どちらも米国の優良企業に低コストで分散投資できる、非常に優れたETFであることに間違いありません。
- 
将来の配当金が大きく育つ夢と、力強いトータルリターンを求めるなら「SCHD」
 - 
何よりもまず安定感、幅広い分散による安心感を求めるなら「VYM」
 
今回の比較が、あなたの投資判断の一助となれば幸いです。
ご自身の投資目標やリスク許容度とじっくり相談して、最高のパートナーとなるETFを選んでくださいね!
																			
																			
																			
																			
											

						
						
						
												
						
						
						
												
						
						
						
												
						
						
						
												
										
					
									
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	
										
										
										
																	



