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【先輩の後悔】上がった株を売って、本当に失ったもののお話

こんにちは!「ひつじのモフ通帳.com」へ、ようこそモフ!

投資の冒険をしていると、君の目の前に、キラキラ輝く「宝箱」が現れることがある。

モフ
モフ
それは、君が応援している会社の株が、ぐんぐん値を上げて、買った時よりもずっと大きな価値を持つようになった時のことだモフ。

今日は、そんな宝箱を目の前にして、ちょっぴり判断を急いでしまった、モフの尊敬する「モフリシャス先輩」の、切なくて、でもとっても大切な教訓が詰まったお話をさせてほしいんだ。

ウキウキの「チャリン♪」と、最高のディナー

モフリシャス先輩は、あるお菓子メーカーの株を買ったんだ。
子どもの頃から大好きで、食べるたびに幸せな気持ちになる、その会社のお菓子が大好きだったから。

この会社の株主になりたい!


そんな、純粋な気持ちからだった。

するとどうだろう。しばらくして、その会社の新しいお菓子が大ヒット!株価は、あれよあれよと上がり始め、気づけば先輩が買った時の、なんと2倍にまでなっていたんだ。

「すごい!これが投資の力か!」
「このキラキラした利益が、幻になって消えちゃう前に、僕のものにしなくちゃ!」

先輩は、胸を高鳴らせながら、スマホの「売り」ボタンをタップした。


口座に表示された、ピカピカの利益の数字。

先輩はそのお金で、街で一番素敵なレストランを予約して、最高のディナーを楽しんだんだ。「投資って、最高だモフ!」って、心から思ったそうだよ。

消えない違和感と、大きくなっていく「もしも…」

最高のディナーから数週間が経った。
でも、先輩はなんとなく、あの会社の株価が気になっていた。

スマホで見てみると…あれ?

自分が売った後も、株価はさらに、ぐんぐん上がっている。

「まあ、頭と尻尾はくれてやれ、って言うしな」


最初は、そう思って自分を慰めていた。

でも、その勢いは止まらなかった。

半年後、株価は先輩が売った値段の、さらに2倍になっていた。
1年後には、3倍になっていた。

あの時食べたディナーの味なんて、もうとっくに忘れてしまった。

先輩の心の中は、「もし、あの時売っていなければ…今頃は、もっと豪華なディナーが…いや、小さな車が買えたかもしれない…」という、真っ黒な後悔の雲で、いっぱいになってしまったんだモフ。

先輩が、本当に「後悔」した理由

毎日ため息をついていた先輩だけど、ある日、ふと気づいたんだ。

僕が本当に後悔しているのは、「儲け損ねた金額」の大きさじゃない、って。

僕が本当に悲しかったのは、「なぜ、あの株を売ったのか」という理由が、あまりにもフワフワしていたことだったんだ。

「なんとなく、利益がなくなるのが怖かったから」
「SNSで、利益確定は正義!って見たから」

先輩は、一番大切なことを、すっかり忘れてしまっていた。

モフ
モフ
それは、「なぜ、僕は最初にこの会社の株を買ったんだっけ?」という、キラキラした最初の気持ち。

「この会社のお菓子が、大好きだからだ」
「この会社の未来を、株主としてずっと応援したかったからだ」

この「応援したい」という気持ちが変わらない限り、本当は、売る必要なんて全くなかったんだモフ。


目先のキラキラした数字に心がくらんで、大好きだった会社との「繋がり」や「信頼関係」を、自分から断ち切ってしまった。

そのこと自体が、何よりも悲しくて、悔しかったんだと、先輩は涙目で語ってくれたモフ。

君へ贈る、後悔しないための「魔法の質問」

このお話から、君に学んでほしいことが、一つだけあるんだ。

モフ
モフ
それは、株を売る時は、必ず自分に、この「魔法の質問」をしてみてほしいということ。

「なぜ私は今、これを売りたいんだろう?」

その答えが、もし「なんとなく怖いから」とか「みんなが売ってるから」だったら、一度立ち止まってみて。

  • 「最初に、応援したいと思った気持ちは、もうなくなった?」

  • 「この会社より、もっと応援したいと思える、別の会社が見つかった?」

  • 「どうしても、今すぐにお金が必要な、特別な理由ができた?」

こんな風に、君自身の言葉で、売る理由をちゃんと説明できるなら、それはきっと「良い売り方」だモフ。

目先の数字に、心を惑わされないで。

モフ
モフ
君が最初にその会社を応援したいと思った、純粋でキラキラした気持ちを、何よりも大切にしてあげてほしい。

それが、未来の君を、後悔から守る、一番の盾になるんだって、モフは信じているモフ。