やあ、みんな!
今日も「ひつじのモフ通帳.com」へ、来てくれてありがとう!
最近、テレビやネットのニュースで、こんな言葉を毎日みたいに聞かないかい?
「歴史的な円安! 1ドル=〇〇円を突破!」
もし、君がそんなふうに思っているなら…。
実は、君がコツコツ育てている大切なNISAの資産が、
気づかないうちに、
この「為替」という名の大きな波に、揺さぶられている
かもしれないんだモフ。
大丈夫。今日は、
そんな「為替と投資」の、切っても切れない関係について。
特に、多くの日本人投資家が見落としがちな
を、ボクが分かりやすく解き明かしていくんだ!
■【超基本】円安って、結局どういうことだモフ?
まずはおさらいだモフ。
「円安」っていうのは、文字通り、日本円(YEN)の価値が、外国のお金(ドルなど)に対して安く(弱く)なること。
例えるなら、スーパーでのリンゴの値段みたいなものだモフ。
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円安: 日本のリンゴが、海外のスーパーで「大安売り」されている状態。海外のものを買うときは、今までよりたくさんの円を出さないと買えなくなる。
(1ドルのジュースを買うのに、前は100円でよかったけど、今は150円も必要…みたいな感じ) -
円高: 日本のリンゴが、海外で「高級品」として売られている状態。海外のものを買うときは、少ない円で済む。
この基本だけ、頭の片隅に置いておいてほしいんだモフ。
■ 円安が進むと、君のNISA資産はどうなる?
さあ、ここからが本題だモフ。
君がNISAで投資している
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500」。
これらの中身は、ほとんどがアメリカのドルやヨーロッパのユーロといった、
「外国のお金(外貨)」で価値が計算されている資産なんだ。
この「外貨建て資産」を持っていると、
円安の魔法①:持っているだけで、資産が“かさ増し”される!
例えば、君が100ドル分の米国株を持っているとしよう。
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1ドル=100円の時…
君の資産の価値は、100ドル × 100円 = 10,000円 -
円安が進んで、1ドル=150円になった時…
株価が1ドルも上がっていなくても、君の資産の価値は、100ドル × 150円 = 15,000円 に!
すごくないモフ?
最近、君のNISAの評価額が思った以上に増えているとしたら、
それは株価の上昇だけじゃなく、
この「円安による、かさ増し効果」のおかげも大きいんだ。
これは、自分の資産を「日本円」だけでなく「外貨」にも分散させている、
大きなメリットなんだモフ。
でも、いいことばかりじゃない。
円安の意地悪②:これから買う資産が“割高”になる…
円安の時に、これから投資をするのは、
海外の高級デパートで、
価値が下がった日本円をたくさん払って、ブランド物を買うようなものなんだ。
同じ1万円を投資しても…
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1ドル=100円の時…
10,000円 ÷ 100円 = 100ドル分 の株が買える -
1ドル=150円の時…
10,000円 ÷ 150円 = 約66.7ドル分 の株しか買えない
そう。
円安の局面では、同じ投資額でも、
買える資産の「量」が少なくなってしまう。
つまり、
新規で投資をするには、ちょっと不利な状況ってことなんだモフ。
■【本当の恐怖】日本人が知らない「円高リスク」の落とし穴
そう思って、油断している君にこそ、ボクは一番の警鐘を鳴らしたい。
本当のリスクは、この先、
もし日本経済が元気を取り戻したりして、
「円高」に揺り戻しが起きた時にやってくるんだモフ。
さっきの逆を考えてみよう。
君が15,000円(100ドル)分の米国株を持っているとする。
株価は好調で、110ドルに値上がりした!やったね!
でも、その間に為替が「1ドル=100円」の円高に戻っていたら…?
君の資産は、110ドル × 100円 = 11,000円 になってしまう。
分かるかい?
株価は10%も上がっているのに、
為替のせいで、君の円建ての資産は、
元々の15,000円から、4,000円も“目減り”してしまったんだ。
これこそが、多くの日本人投資家が、
今の円安ムードの中で忘れがちな、
本当の「為替リスク」の正体なんだモフ。
■ じゃあ、どうすればいい?為替リスクと賢く付き合う心構え
大丈夫。ちゃんと、この大きな波を乗りこなすための「羅針盤」はあるんだ。
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為替の動きは「予測しない」。
為替の未来は、世界一の経済学者にも予測できない。だから、ボクたちがタイミングを計って売買しようとするのは、絶対にやめるんだモフ。「分からない」ということを、まず知るのが、一番の防御になる。 -
「ドルコスト平均法」を信じる。
だからこそ、毎月コツコツ同じ金額を積み立てる「ドルコスト平均法」が最強の武器になる。円安(割高)の時には少なく、円高(割安)の時にはたくさん、自動的に買い付けを調整してくれる、最高の相棒なんだ。 -
「時間」を味方につける。
為替の変動は、数年単位で見ると、資産に大きな影響を与える。でも、15年、20年という長い目で見れば、世界経済の成長によるリターンが、為替のブレなんて、ちっぽけに見えるくらい、大きく上回ってくれる歴史があるんだ。短期的な為替のニュースに、心を揺さぶられちゃダメだモフ。
■ 為替は天気。振り回されず、傘を持って歩こう。
為替リスクは、投資の旅に、ずっとついてくる
晴れの日(円安)もあれば、土砂降りの日(円高)もある。
大切なのは、天気を無理やりコントロールしようとすることじゃない。
どんな天気になっても大丈夫なように、
「長期・積立・分散」という、頑丈な傘を、いつでもしっかり持っておくことなんだ。
為替の本当の意味を知れば、
君はもっと心穏やかに、そして賢く、自分の資産を育てていけるようになる。
ボクはいつでも、君の冒険を応援しているんだモフ!