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【徹底解説】SCHDの成績は本当に悪い?先輩の解約の真相と高配当株投資の「今」

管理人
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こんにちは!

「日経平均やS&P500は最高値更新なのに、なぜ私のSCHDは含み損なの…?」

先輩からSNSで、人気ファンド「SBI・S・米国高配当株式ファンド(愛称:SBI-SCHD)」を含み損を抱えたまま解約したという話を聞きました。

この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら同じような悩みを抱えているかもしれません。

  • SCHDの成績って、客観的に見て本当に悪いの?

  • 今、高配当株投資ってもう「旨味がない」の?

  • これからどうすればいいんだろう?

今回は、お話をきっかけに、客観的なデータと現在の市場環境からSCHDの「本当の成績」を徹底分析し、高配当株投資の現状と未来について、丁寧に解説していきます。

始まりは一つの会話。なぜSCHDを解約したのか?

まず、先輩の解約を決意した理由は、主に以下の3つでした。

  1. 配当利回りへの疑問: SCHDの配当が期待したほど高くなく、他の高配当個別株などへ資金を振り向けた方が効率的だと判断した。

  2. 他の指数とのパフォーマンス格差: 日経平均やS&P500が最高値を更新する中で、自分のSCHDが含み損であることに疑問を感じた。

  3. 市場の先読み: FRB議長やトランプ氏の発言から、秋以降の相場変動で利益を出せるチャンスがあると考えた。

 

この決断は、多少の損失は出たものの、感情的な狼狽売りではなく、先輩の投資戦略に基づいた冷静な判断であることが伺えます。

管理人
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では、この判断の背景にある「SCHDの成績」や「高配当株の現状」は、実際にどうなっているのでしょうか。

【本題】SCHDの成績は本当に「悪い」のか?客観的データで分析

結論から言うと、SCHDの成績は「絶対的に悪いわけではないが、他の主要な株価指数と比較すると、相対的にパフォーマンスが伸び悩んでいる時期が続いている」というのが正確な評価です。

2024年から2025年にかけての株式市場を牽引しているのは、

NVIDIAに代表されるAI関連などの「グロース株(成長株)」です。

S&P500やナスダックといった指数は、これらのハイテク・グロース株の比率が高いため、力強い上昇を見せています。

一方で、SCHDが投資対象とする「高配当株」は、

主に成熟した安定企業で構成されています。これらの企業は、急激な株価成長(キャピタルゲイン)よりも、安定した配当金の支払い(インカムゲイン)を重視する傾向があります。

つまり、市場全体が「イケイケどんどん」の成長株相場にある時、安定志向の高配当株は、どうしても値上がり率で見劣りしてしまうのです。

これが、S&P500とのパフォーマンス格差が生まれる最大の理由です。

近年の米国の金利上昇も、高配当株にとっては逆風となっています。


国債などリスクの低い金融商品でも高い利回りが得られるようになると、投資家はわざわざリスクを取って株式に投資する必要性が薄れます。

特に、配当利回りが魅力の高配当株は、安全な債券と比較されやすく、相対的な魅力が低下してしまうのです。

「高配当株はもう旨味がない?」2025年現在の市況

では、高配当株投資はもう時代遅れなのでしょうか。

この問いに対しては、「値上がり益を狙う上での旨味は薄いが、投資目的によっては依然として有効な戦略である」と答えることができます。

  1. グロース株優位の市場: 前述の通り、市場の主役がグロース株であるため、キャピタルゲインが期待しにくい。

  2. 思ったより高くない利回り: 株価が下がらない限り、配当利回りは大きく上昇しません。高金利の債券などと比較して、「このリスクでこの利回り?」と感じる投資家が増えています。

  3. 資金効率の観点: 「同じ資金を成長株に投じていれば…」と考えてしまう投資家がいるのも自然なことです。

しかし、長期的な視点で見れば、高配当株投資には独自の強みがあります。

  1. 安定的なインカムゲイン: 株価の変動に一喜一憂せず、定期的にお金を生み出してくれる「金のなる木」のような存在です。配当金を再投資することで、複利の効果も期待できます。

  2. 下落相場での強さ(低ボラティリティ): 好景気ではグロース株に劣後しますが、不況時や下落相場では、業績が安定している企業が多いため、株価が比較的下がりにくいというディフェンシブな特性があります。

  3. ポートフォリオの分散: 値動きの異なるグロース株と高配当株を組み合わせることで、資産全体のリスクを抑えることができます。

まとめ:あなたの投資目的はなんですか?

今回の先輩の決断は、私たちに重要な問いを投げかけています。

  • SCHDの成績が「悪い」と感じるのは、S&P500という比較対象があるから。

  • 高配当株の「旨味が薄い」と感じるのは、現在のグロース株が主役の市場環境だから。

重要なのは、周りの成績に惑わされず、「自分がなぜその商品に投資しているのか」という目的を明確にすることです。

  • 短期的な値上がり益(キャピタルゲイン)を重視するなら、今の市場環境では、S&P500やナスダック100に連動するファンドの方が適しているかもしれません。

  • 長期的な視点で、安定した配当金(インカムゲイン)を着実に積み上げたいなら、SCHDは引き続きポートフォリオの核となりうる強力な選択肢です。

市場のトレンドは常に変化します。

今はグロース株が輝いていますが、数年後には再び高配当株のようなバリュー株が注目される時期が来るかもしれません。

今回の件をきっかけに、ご自身の投資目的とリスク許容度を再確認し、冷静に今後の投資戦略を練ってみてはいかがでしょうか。

管理人
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最後までご覧いただきありがとうございました!