KDDI(9433)が24期連続増配を発表。2027年3月期は1株84円へ。
11年分の配当推移と3000億円自社株買いの中身を、20株保有の個人投資家目線で解説します。
今後の買い増し判断のヒントにしてくださいね。
KDDIの決算、何だかソワソワしませんか?
2026年5月12日に発表されたKDDI(9433)の2026年3月期決算。
子会社の架空循環取引の問題があったり、株価がジリジリ下がっていたり、正直なところ「大丈夫かな…」と心配していました。
私自身、保有株はたったの20株。
でも、決算発表の度にドキドキ・ワクワクするのは、長期投資ならではの楽しみだなと感じています。
今回は、11年分の配当推移を一緒に振り返りながら、これからどう向き合うか考えていきたいと思います。
2026年3月期決算の中身|「実力値」では過去最高益を更新
| 項目 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|
| 連結売上高 | 6兆719億円 | +4.1% |
| 連結営業利益 | 1兆991億円 | +1.1% |
| 親会社所有者帰属利益 | 7,071億円 | +7.9% |
親会社所有者帰属利益は3期ぶりに過去最高益を更新しました。
ただ、ここで気になるのが「事業成長による実力値」という言葉。
これは、子会社ビッグローブの架空循環取引による外部流出171億円や、契約コスト減損482億円などの一時的な費用を除いた数字です。
実力値ベースだと、営業利益は1兆1,643億円(前期比+6.0%)、当期利益は7,567億円(前期比+13.6%)と、もっと力強い成長を見せていました。
私が一番ホッとしたのは、19.3期対比1.5倍のEPS目標に必要な当期利益水準(7,480億円)を超えてきたこと。
中期経営戦略の目標を、きちんと達成できる地力があるんだなと確認できました。

24期連続増配!11年分の配当推移を眺めてみる
| 決算期 | 配当金 | 前年比増配率 |
|---|---|---|
| 2027.03(予想) | 84円 | +5.0% |
| 2026.03 | 80円 | +10.3%(分割1:2考慮) |
| 2025.03 | 145円 | +3.6% |
| 2024.03 | 140円 | +3.7% |
| 2023.03 | 135円 | +8.0% |
| 2022.03 | 125円 | +4.2% |
| 2021.03 | 120円 | +4.3% |
| 2020.03 | 115円 | +9.5% |
| 2019.03 | 105円 | +16.7% |
| 2018.03 | 90円 | +5.9% |
| 2017.03 | 85円 | ー |
こうやって並べてみると、毎年コツコツと配当を増やしてくれているのが一目瞭然ですよね。
前年比増配率は3〜10%台と決して派手ではないけれど、24期連続というのは本当にすごいことだと思います。
これは、KDDIが公言している「事業成長に沿った安定増配にこだわる」という方針が、ちゃんと数字に表れている証拠では無いでしょうか。
ここに注目!3,000億円の自社株買いとTOB
今回、私が「おっ!」と思ったのが、増配と同時に発表された3,000億円を上限とする自己株式取得です。
しかも、その内訳がちょっと特殊で…
- 2,500億円分:トヨタ自動車と京セラから自社株を取得(TOB=公開買付け)
- 500億円分:市場での買い付け(期間:2026年5月13日〜2027年1月31日)
TOB価格は1株2,325円で、5月11日終値から7.72%のディスカウントとのこと。
トヨタは政策保有株の縮減、京セラは資金調達手段の確保が目的だそうです。
「あぁ、株式持ち合いの解消が、こんな形で個人投資家にもプラスに働くんだな」と、改めて実感しました。
自社株買い+自社株消却が進むと、1株あたりの利益(EPS)が増えて、結果的に1株あたりの配当も増えやすくなります。
配当だけでなく、こういう還元策にも注目していきたいですね。
新中期経営戦略|2029年3月期までの絵姿
決算と同日に、2027年3月期〜2029年3月期の新中期経営戦略も発表されました。
ざっくりまとめるとこんな感じです。
- 国内のデータセンター・通信網・基地局などに3年間で1.2兆円を投資
- M&Aなどの成長投資枠は3年間で1兆円
- 「調整後営業利益」の年平均成長率は5%を目標
- 配当性向は「調整後当期利益」の40%超を維持し安定増配を継続
- 役員報酬の評価指標にROE(自己資本利益率)とROICスプレッドを追加
特に気になったのは、役員報酬にROE・ROICが加わったこと。
これは、経営陣が「資本効率を意識しないと自分の報酬にも響く」という仕組みになったということ。
つまり、これからのKDDIは「ただ事業を大きくする」だけじゃなく、「投資家の目線で稼ぐ力を磨く」会社になっていく、ということだと思います。
データセンター投資(堺AIデータセンターなど)や、auフィナンシャルHDの上場準備など、通信以外の成長エンジンも着々と動いていて、長期投資家としてはワクワクが止まりません。
子会社の架空取引問題は、どう向き合えばいい?
ここは正直、目を背けたくなる話なんですが…触れておかなければいけませんよね。笑
子会社ビッグローブで発覚した架空循環取引問題。
遅くとも2018年以降、実在しない広告取引を装った循環取引が行われ、累計2,461億円の売上高過大計上が判明しました。
これに対してKDDIは…
- CFO直轄の「ガバナンス統括部」を新設
- 「グループビジネスパートナー部」を設置し、現場と経営管理部門をつなぐ機能を強化
- 2027年度上半期にAIを活用した財務データ監視システムを導入予定
- 主要14子会社への経営幹部訪問を開始
松田浩路社長は決算説明会で「再発防止を徹底し、風化させることなく継承していく」と強調されたそうです。
正直、不祥事自体は許されることではありません。
でも、「次に同じことを起こさないために、何をするか」という姿勢を、ちゃんと数字や仕組みで示してきたことは、長期保有を続ける身としては評価したいなと思っています。
完璧な会社なんてないけれど、「失敗からどう学ぶか」を見せてくれる会社かどうか。
これは、長期投資ではすごく大切な視点だと、私自身は感じています。
私の判断|20株からどう増やしていくか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保有数量 | 20株 |
| 取得単価 | 1,674円 |
| 現在値(2026/5/13時点) | 2,540.5円 |
| 評価額 | 50,810円 |
| 評価損益 | +17,330円(+51.76%) |
含み益は出ているけれど、20株では年間配当は1,680円(84円×20株)。
正直、配当生活には遠い数字です。
それでも、この20株が「種」になってくれている感覚はあります。
私が20代で投資を始めたきっかけは、物価が上がり続ける不安と、「もし病気で働けなくなったら?出産等のイベントで収入が減ったら?」という漠然とした恐怖でした。
労働収入だけに頼る生き方が、なんだか怖くて。「お金にも働いてもらおう」と決意して、少しずつ少しずつ、コツコツ買い続けてきました。
KDDIの株を初めて買ったときも、ドキドキしながら「これで本当に将来の自分を助けられるのかな」と思っていました。
でも、こうやって毎年配当が増えていくのを見ると、「あの時の自分、よく勇気を出してくれた」って思えます。

これからの買い増し判断|私なりの基準
24期連続増配・新中期経営戦略の発表・3,000億円の自社株買い…。材料が揃ったうえで、株価はギリギリ2,500円台。配当利回りは約3.3%(84円÷2,540.5円)。
私は今、こんな視点で買い増しを検討しています。
- 配当利回り3%台前半なら、悪くないエントリーポイントか…?
- 新中期経営戦略の3年間(〜2029年3月期)は伴走したい
- ただし、子会社のガバナンス問題が今後どう推移するかは要観察
「焦って買う」のではなく、「自分の納得できるタイミングで、無理のない金額を、少しずつ。」を徹底したいと思います。
これが、20代から投資を続けてきた私の、いまの結論です。
まとめ|長期で持つから見える景色がある
KDDI(9433)の2026年3月期決算と、新たな中期経営戦略について、個人投資家目線でまとめてきました。最後にもう一度、ポイントを振り返ります。
- 2026年3月期は過去最高益を更新、実力値ベースの当期利益は+13.6%増
- 2027年3月期は1株84円へ増配予定。24期連続増配を継続
- 3,000億円の自社株買い(うちトヨタ・京セラからのTOB 2,500億円)
- 新中期経営戦略では、3年間で2.2兆円の投資と安定増配の両立を目指す
- 子会社の不祥事対応も、仕組み化・AI監視で再発防止を進める
「派手じゃないけれど、止めずに踏ん張る。」これがKDDIという会社の一貫した姿勢なんだなと、改めて感じる決算でした。
私自身も20株からのスタートですが、これから10年、20年と、KDDIと一緒に育っていけたらいいなと思っています。
本記事は情報提供を目的としており、特定の投資商品の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資の判断は、ご自身の責任において行ってください。掲載している情報は2026年5月14日時点のものです。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。
初心者さんにおすすめ/私もNISA口座を楽天証券で開設中!!
![]()
年次が右肩上がり。
はっきり分かりやすい画面が楽天証券は嬉しい。2021年からお世話になってる🙏 pic.twitter.com/OTwujTMo8v— ひつじ🐑 FIREしたい! (@hitsujimofu_) April 23, 2026
次に読みたいおすすめ記事
🔶【自己紹介】薄給会社員でも資産は増やせるのか。私のお金の話。
🔶新NISAは楽天証券が正解?投資初心者に選ばれる3つの理由と口座開設ガイド
🔶【株クラ】とは何の略?X(旧Twitter)で投資女子が詐欺にあわない正しい情報の選び方
🔶【年間配当120万円 到達までの年数は?】増配のみVS配当再投資の効果をシミュレーション !
🔶【旧NISA】月3万円×3年間の運用実績|eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はどうなった?ブログ公開(受取型/再投資型に言及!!)
🔶【納得】貯金だけは損!未経験女性でもできた少額投資の成功例ブログ一覧
🔶【解決】基本の勉強!未経験女性が投資で負けないための必須知識一覧
楽しむ/活用/私の話
🔶【投資女子】お金に“色”をつけて、人生を100倍楽しむ賢い投資術
🔶もし「お金の心配」がなかったら何がしたい?未来を彩る「100の夢リスト」
🔶【自己紹介】薄給会社員でも資産は増やせるのか。私のお金の話。
🔶NISA貧乏とは?アルバイトや貯金を頑張りすぎて疲れてる20代へ。同じ失敗を避けるコツ
管理人のSNSはこちら
Follow @hitsujimofu_
情報提供の目的: 本ブログは、投資に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の投資助言や推奨を行うものではありません。
投資は自己責任:投資信託の購入や売却に関する最終的なご判断は、読者ご自身の責任において行ってください。
投資リスクについて:投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。
過去の運用実績は、将来の成果を保証するものではありません。
ご自身での確認:投資を行う際は、必ずご自身で十分な調査を行い、各商品の目論見書等をご確認ください。
必要であれば専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
情報の鮮度:本ブログの情報は執筆時点のものであり、将来的に変更される可能性があります。
最新の情報は、各金融機関の公式サイト等でご確認ください。
株式投資の管理アプリ「カビュウ」を使っています。
証券口座を連携するだけで、過去の資産推移がグラフで見やすく、自分の投資傾向も分析できます。まだ使っていない方、私の紹介コードでプライムプランを最大2ヶ月無料でお試しいただけます。
紹介コード:【ShVq】
(口座連携後、30日以内に設定から入力ください)
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
広告を経由せずにご購入を希望される場合は、各サービスや商品の公式サイトをご利用ください。














